漆塗りのご紹介(御注文の参考にして下さい。)

 ※ 生漆塗り

 

関東で「生正味」関西では「伊勢」と言われます上質の国産生漆を使います。黒褐色の仕上がりで年数が経過しますと透けてきて赤褐色になります。地味な色合いの仕上がりとなりますが、堅牢で漆本来の趣が味わえます。


※ 木地呂色塗り

 

関東で「木地呂色」関西では「赤呂色」と言われます漆を使います。赤褐色の仕上がりで年数が経過しますと透けてきて淡い赤褐色になります。上質の国産品を使いますので、光沢が良く、下糸や竹肌が透け見える仕上がりとなります。



※ 梨地漆塗り

 

「梨地」と言う漆を使います。

木地呂色漆よりもやや淡い赤褐色の仕上がりで、年数が経過しますと透けてきて、更に淡い赤褐色になります。上質の国産品を使いますので、光沢が良く雅な映えが魅力です。

※ 黒呂色塗り

 

「黒呂色」と言う漆を使います。

黒色の仕上がりで年数が経過しますと透けてきて円やかな色合いになります。上質の国産品を使いますので、堅牢で研磨すると美しく品のある光沢の仕上がりとなります。



※ 色漆塗り

 

赤呂色などの透き漆に顔料をまぜた色漆を使い、個性的な仕上がりを楽しむことができます。一般色で、緑、紫、青、赤、黄など、白色以外(白は若干色が濁ります。)は色々出来ます。その他、光沢色の、緑、青、紫、赤、金、黒金、銀などの塗りも出来ます。



※ 生正味拭き取り仕上げ

 

竹肌が直接見えます透き塗り仕上げで、伊勢(生正味)漆を竹肌に手拭きして、モスリン(絹布)を使って拭き取り、その作業を5回〜10回程度繰り返し、最後に磨きをかけて艶上げする仕上げ。その他には、「朱合い」と呼ばれます塗り立て仕上げ用の透き漆を使う方法もあります。